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FT-107S
八重洲無線
All Solid State HF ALL MODE TRANSCEIVER
FT-107SM+FTV107
八重洲の全トランジスタ機の祖先。
この前にもトランジスタ機はいくつか有ったが、同調操作が必要だったりした。
この写真には写っていないが、外部SP入りの電源機もあった。
その名もFP-107E。
何故か表面に「AC POWER SUPPLY」と記入されていた。
AC>DCへだから「DC POWER SUPPLY」ではないだろうか?
1.8-440Mhzと書いてある。
確かにFTV107のユニットには50/144/430の三種類が有る。
そしてFTV107のパネル表示にも各バンドのLEDが有る。
しかし!
このFTV107にはユニットは二個しか収まらない。
つまりこのカタログ表示は偽り有りなのである。
(ユニットを交換すればいいのだが、簡単とは言えない)
今ならまずい表現だと思う。
当然プラグインユニット式。
おかげで修理性は良かった。
ファイナルまでトランジスタはまだ珍しく、送信しながらアンテナの向きを変えて、電柱にアンテナが向いたらVSWRが上がってしまいファイナルが飛んだなんて噂もあった。
これについては当方は経験無し、デマではないかと思う。
この機器は送信音が丸く、SSBでは相手が聞き取りにくいと言うことだった。
受信音も決して良いとは言えなかった。
但しFTV107の受信性能は高く、後日このトランスバータにTS-940をつないで運用したところとても具合が良かった。(要改造)
メモリーは12ch分がオプションで、DMSと呼ばれた。
今では当たり前だがメモリした周波数を可変出来ることが特筆だった。
大変高価だった。もっともアナログVFOをメモリするのだから、それなりの技術である。
このページを読み、この機器に興味を持った方へ
あくまでも自分自身が使った機器についての感想です。
中古品しか手に入らない機器ですから、全てが同じ性能を維持していることはありません。